リョウ

スザンヌ、16歳のリョウのレビュー・感想・評価

スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)
1.5
スザンヌランドンという女性が15歳で脚本書いて19歳の時に監督、主演した映画らしい。
悲しいかな、私には何も理解できなかったよ。。。これが恋するフランスの女子高生の女心か~。
あまりにも何も起こらずに時間だけが過ぎていく。よくここまで起きてたな、俺。でももう限界だよ、と眠りに堕ちそうな瞬間に映画が終わった。
16歳のスザンヌは周りの同級生を退屈に感じているんだけどちゃんと友達はいる。でもいつも話に加わらず途中で帰ったりいきなり本を読み始めたりする。
めったに行かないパーティーにも参加してみるけどビールは不味いしどこにもイケメンはいない。友達からどの男の子が好み?と聞かれても
「人に点数つけるなんてとんでもない。でも敢えてつけるなら全員5点ね(10点満点で)」
まあこの年頃の女の子ならありえそうな設定だけど別にこのスザンヌ特別大人っぽいとか自分の主張や生き方を持ってるわけでもない。
多分プチ優等生なのだろう。両親やお姉ちゃん、そのお姉ちゃんの彼氏とも仲良し。でもお父さんどこか抜けてるんだよな~。
「お父さん、ズボンとスカートどっちが良いと思う?」
「スカート。脚が見たいから」
いやいや、お父さん、娘にどんなアドバイスしてるんだよ。
そんなスザンヌはある日学校の登下校の途中であるイケメンを発見。明らかに年上。スーツにお洒落なお髭がチャームポイントの大人の色気がプンプン漂ってくる。
最初巧妙にこのラファエルという人、薬指を隠してるから絶対に既婚者だろ、と思ったけど普通に35歳の独身男だった。
人生にカラカラな状態でこんな色気プンプン男に出会ったら大変!当然ものの5秒でスザンヌは恋に堕ちてしまう。
恋に恋する女子高生の行動力はとどまることを知らない。翌日からスザンヌのストーカー大作戦が始まります。
このスザンヌの行動を観て「1秒先の彼女」のあの変態男を思い浮かべてしまったのは私だけだろうか。
しかしスザンヌが恋に堕ちるのはわかるけど腑に落ちないのがこの35歳男もいつのまにかスザンヌに恋してしまうこと。
「17歳の肖像」みたいに若い女の子を喰い物にしているゲス野郎だったらまだ納得できるが何とそこにあったのはスーパープラトニックな愛。
おかしいでしょ、あんなイケメンで35歳の男が16歳の女の子に夢中になるものなの?もしかしたらこのラファエルさん、職業舞台俳優だけでこの歳でまだ売れてないからスーパー貧乏なのかな?
そんか未成年とのデートなので毎回喫茶店とかで会っては軽くお喋りするだけ。しかも当然お互い共通点がないので会話が全く盛り上がらない(汗)
しかしここがフランス映画の真骨頂。突如流れてきた音楽と共に謎のシンクロダンスを踊り出す2人(笑)
でもこのデートの設定も色々とおかしい。
「学校は何時から始まるの?」
「9時から」
「じゃあ8時半に待ち合わせて朝食を食べよう♪」
なんでそんなタイトなスケジュールにするの?
他にもラファエルさん、スザンヌを舞台関係の人とのパーティーに招待するんだけど未成年連れてくるってどんな神経だ?
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