kazマックスグローバーレッド

七人樂隊のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

七人樂隊(2021年製作の映画)
3.5
香港7人監督オムニバス。

■サモ・ハン監督「稽古」
『七小福』の別エピソード見てる感じで良かった。『酔拳』の稽古サボり発想はこういう幼少期の辛い修行体験から生まれたのかなぁなんて思いながら見てた。

■アン・ホイ監督「校長先生」
先生と教え子のホッコリするいい話

■パトリック・タム監督「別れの夜」
このエピソードが一番きつかった。香港映画も90年代半ばからシネフィル系恋愛劇がちょいちょい出没してこの辺りから自分の香港映画離れが加速していったもんだ。そんな香港映画映画史を思わせる1エピソード。百恵ちゃんのカバー曲使ってた。

■ユエン・ウーピン監督「回帰」
ユン・ワー爺ちゃんと孫娘の交流。ほっこりしてこの映画の中で一番好きなエピソード。

■ジョニー・トー監督「ボロ儲け」
父ちゃん、こんな話も撮るんだ。

■リンゴ・ラム監督「道に迷う」
ラムちゃんの古き良き時代の香港哀愁ノスタルジーが伝わってくるいい話。RIP.

■ツイ・ハーク監督「深い会話」
精神病院お笑いネタ。予想外の展開でこんなバカバカし過ぎる発想はある意味すごい。流石は奇想天外ツイ・ハーク、この人ホント天才だわ。『スパルタンX』『大福星』とか今ではアウトな精神病院ネタのこと思い出した。これも香港映画史の1ページか。ちょっと前に『ファースト・ミッション』の地上波吹替版を見直してたら知能遅滞者のサモ・ハンが食堂でウー・マにイジメられるシーンだけいきなり字幕になっていてそう言えばこのシーンは地上波放送してなかったのかな。…とそんな事を思わせるエピソード。