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アンモナイトの目覚めのCBのネタバレレビュー・内容・結末

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

良い話の流れなんだ、映像も写実的で吸い込まれるしね。美しい人たちだ。

何より、こういう内容の映画を観れる若い世代は恵まれている。かつて、女性二人の恋愛を「まともに」取り扱った映画は少なかった。

ただ、「燃ゆる女の肖像」と「キャロル」と似たような、既視感を持った。良く言えば、オマージュ部分があるように感じる。悪く言えば…いや、言うまい。

どんな作品でも、作者の sexuality が確実に反映される。Romance を描けばその傾向は如実に現れる。気がつかないうちに作者の体や思考から滲み出て、作品の血液に混じり、全体に巡るんだろう。

これは強みでもある。有効に使えさえすれば。

女性2人でやるべきだったろうか。もちろん、史実に基けば女性が妥当なんだろうが、ヒロイン2人の掛け合いは時折、どこか男性のやりとりみたいに見えた。体を重ねるところも。

紛れもなく鍵は鍵穴に刺さっているのに、うまく回らないような感覚。サマーセットモームが女と男の romance を記述をしたときも、こんな感じだった。

ふとフランシス・リー監督について検索してみた。ああ、彼は gay なんだね。
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