ナツミオ

アンモナイトの目覚めのナツミオのレビュー・感想・評価

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
3.8
WOWOW録画鑑賞
【特集・フランシス・リー監督が紡ぐ愛の形】
邦題の意味を考えながら観たいラブ・ストーリー。
中々良い作品でした‼️

キャッチコピーは、
“心の痛みと恍惚を繊細に描き上げる愛の物語"

19世紀の封建社会の中で孤独にあえいでいた2人の女性が運命的に出会い、次第に心を通わせていく姿を、ケイト・ウィンスレット&シアーシャ・ローナンの共演で切なく描いた恋愛映画。

原題 『Ammonite』

2020年英・豪・米作品
監督・脚本 フランシス・リー
音楽 フォルカー・ベルテルマン ダスティン・オハロラン
撮影 ステファーヌ・フォンテーヌ
出演 ケイト・ウィンスレット シアーシャ・ローナン ジェマ・ジョーンズ ジェームズ・マッカードル フィオナ・ショウ  

翻訳者 稲田嵯裕里

(WOWOW番組内容より)
1840年代の英国。
古生物学者のメアリー・アニング(ウィンスレット)は、古代生物の貴重な化石を発見しながら、女性であるためその功績が認められず、いまや海沿いの町で土産物用のアンモナイトを探して売っては細々と生計を立てる毎日。そんなある日、ロンドンから化石採集家のロデリック・マーチソン(マッカードル)が、妻のシャーロット(ローナン)を伴ってメアリーの店を訪問。流産をした後、心身ともに衰弱したシャーロットの世話役をロデリックから頼まれ、メアリーは渋々それを引き受けるが、価値観の違う二人は度々衝突する……。

主人公をはじめとする主要な登場人物は実在の人物であるが、年齢設定は実際と大きく異なっている。メアリーはシャーロットよりかなり年上の設定だが、実際にはシャーロットの方が11歳年上である。
(Wikipediaより)
エエ〜⁈ 実話、という驚き‼️


主人公メアリーを演じるケイト・ウィンスレット。
生活の為、細々と観光客向け土産のアンモナイトを発掘する、人間嫌いの女性。
生活に疲れ、年老いた母と2人で暮らす彼女がシャーロットと出会い、最初はお互いの価値観が合わず衝突する。
徐々に互いを理解するうちに惹かれあっていく。

【印象のシーン】
・強風の海岸で化石を発掘しようと崖に登り滑り落ちる過酷な環境や、病から回復したシャーロットに誘われて天気の良い海岸を散歩し、泳ぐ2人など同じ場所だが天候とその時の境遇や想いがうまくリンクしている。

・高熱が下がらないシャーロットのため、メアリーが昔の恋人?年上のエリザベス(ショウ)に軟膏を貰いにくるシーン。
視線を合わせないメアリー。
何度も家に入ればと誘われるが固辞する。
多くは語られない、想像の余地が残る。
人間嫌いはエリザベスが原因⁇

"稲妻メアリー…相変わらずね"


・リーパーソン医師から自宅での音楽会に招待された2人。
席が離れてしまい、エリザベスと一緒に座るシャーロットの姿に、内心、心穏やかでないメアリーの心情。
その場から逃げるように立ち去る。

置き去りにされたシャーロットが帰宅して、メアリーの日記を無理やり見る。
”私はひとりぼっち…
 その人は夢の中で私を想い愛してくれる… ぴくりと目覚めると夢は消えて…
私は一人で泣いている…"

"今夜のあなたは輝いてた"

・惹かれ合う二人がついに結ばれる、2人のラブシーンはまさに身体を張った熱演‼️

・母モリーとメアリーがしょっちゅう磨いている小さな置物が、無くした子供たちを想うモリーの喪失感が苦しい。
当時は死産や幼少時に病で亡くなる率が高かった時代。

・大英博物館で、メアリーが発見した化石の展示を挟んで見つめ合う2人が余韻を残す。

邦題のセンスもGood!
古い価値観に縛られ、人間嫌いでもあったメアリーの心が変化していく様はまさに
 ”アンモナイトの目覚め"‼️
おススメです‼️


忘備録
キャスト
メアリー・アニング
……ケイト・ウィンスレット
- 人間嫌いな古生物学者。

シャーロット・マーチソン
……シアーシャ・ローナン
- ロデリックの妻。

エリザベス・フィルポット
……フィオナ・ショウ
- メアリーと過去に関係のあった年上女性。

モリー・アニング
……ジェマ・ジョーンズ
- メアリーの母。

ロデリック・マーチソン
……ジェームズ・マッカードル
- 地質学者。シャーロットの夫。

リーバーソン医師
……アレック・セカレアヌ
- 村に新しくやって来た外国人医師。

エレノア・バターズ
……クレア・ラッシュブルック
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