【あそこ立つ息子へ】
20歳の発達障害の息子を、ひとりで面倒見るお父さん。
二人の絆は強い。
別居中の妻から、全寮制特別支援施設への入所を強要されて、ちょっとした逃亡生活が始まります。
プールで女の子を見て、あそこが立っちゃったり、なかなかのチン道中です。
この作品が高評価な要因は、息子が好きなものの一つがチャップリン映画だからでしょう。
しきりに引用される「キッド」。
ガラスを割るエピソードが泣かせるんですよね。
もう一つはローラ・ブラニガンが歌ってた「グロリア」。
現地(ヘブライ語?)バージョンなんですけど、楽しそうにダンスしてます。
そして、原曲には次のような歌詞があります。
でもちょっと、スロ-ダウンすべきじゃない。
このままだと、ぶっとんじゃうわよ。
お父さんの息子への行き過ぎた溺愛ぶりが、次第に心配になってくるんですよね。
もっと親離れ・子離れが必要ではないかと。
だから、父親からすると拍子抜けな息子のラストの態度にも、ちょっとホッとした気分になります。
あっ、そこで自立するんだね、息子よ。