たこ

Summer of 85のたこのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.0
僕は基本的に、共感できるポイントがあるかないかで映画を観ていると思います。LGBTの人たちを否定する気はさらさらありませんが、彼らならではの苦悩や葛藤に感動できるとは思えませんでした。そういうことがあって、同性のカップルが主役の作品はなんとなく敬遠してきました。でもそんな考えも偏見だったんだと気付かされました。同性間の関係だからこそのことではなくて、普遍的な、人と人だからこそ起こりうることが描かれていました。ケイトのセリフにハッとさせられたんですが、僕も好きな人に限らず、友だちや家族でさえも、自分の形にはめてしまいそうになることがあります。それ自体は決して悪いことではないと思っています。自分自身ですら、未知の部分がたくさんあるんやから、予想外の一面があるのは当然です。それが人間なんだと思います。ギャップがあったときにガッカリするのか、こういう一面もあるんだと楽しめるのかは、捉える側次第です。もちろん譲れへんところはあるけれど、いろんな側面があっておもしろいなと思います。僕はあんまり裏表がないので、これから幅を広げていけたらなと思う所存です。
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