このレビューはネタバレを含みます
フランスの海ってこうなのか。カラッとした風と人間同士のやりとりが、湿り気交ざる息遣いと哀愁を際立たせるような。
冒頭からずーっと待てをされた墓場シーンに到達したとき、観客側の未練とフラストレーションもふっ切れる。土だし灰色だし夜だしで画はかなり地味、でもここまで入念に下拵えされると昇華がすごい。おかげで新しい人と爽やかに駆け抜ける主人公を、この海のような気持ちで見送れる。
ダヴィド母の言動が難しい。解説サイトいるやつ。
ケータイがなくて実家に直で押しかけるの、今となっては良いよね。