このレビューはネタバレを含みます
愛していれば満たされると思った
どんなに愛しても満たされることはなかった2人でいても満たされない、見つめて触れて、触れられたかった
ダヴィドはいつも手の届かない、どこか遠くにいたんだね、
速度の彼方へ、追い越す為に、夢を掴む為に
人のことを好きになると、どこかで幻想や理想のかたちを描いて、それがどんどん現実とずれてしまっても気づかないふりをして、
“理解しようとするな考えてもわからない”
なぜ墓の上で踊るという誓いを、そしてアレックスにしたのか、
ダヴィドにとって自分の脆さや淋しさ、埋まらない痛みを理解してもらえる存在こそアレックスだったのだと思った
触れて、声を聞いて、見つめ合って、それができる生身同士の繋がりよりも、死んだ人との何かスピリチュアル的な距離や繋がりは、尊いほどにもっともっと近いものなのではないかとこの映画を見て思った。