Keito

Summer of 85のKeitoのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.8
たくさん笑って、泣いて、抱き合った。

忘れられない1985年の夏のひと時。

少年2人が愛する姿を目に焼き付ける。

数えきれないほどの思い出を抱えた、そして君と共有したかった。

淡い恋を描いたフランス映画の傑作。
愛する人に対する想いが強ければ強いほど自分自身が傷つくのは何故だろう?
亡き恋人に思いを馳せながら前を向いて進むしかない現実。文学的な要素も絡めながら非常にメッセージ性の強い作品です。

キャンバスに思わず描きたくなるような2人の熱い恋の行方は是非その目でお確かめください。

映画情報

フランス映画界の名匠フランソワ・オゾンが、若かりし日に読み影響を受けたというエイダン・チェンバーズの小説「おれの墓で踊れ」を映画化し、16歳と18歳の少年の人生を変えた、ひと夏の初恋を描く。セーリングを楽しもうとヨットで沖に出た16歳のアレックスは突然の嵐に見舞われ転覆し、18歳のダヴィドに救出される。2人は友情を深め、それはやがて恋愛感情へと発展し、アレックスにとっては、それは初めての恋となった。そんな2人は、ダヴィドの提案で「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てるが、ダヴィドの不慮の事故により、2人の時間は終わりを迎える。生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった。主演は、オゾン監督がオーディションで見いだしたフェリックス・ルフェーブルとバンジャマン・ボワザン。第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション選出作品。
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