yama

Summer of 85のyamaのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.8
君の物語じゃない

出会ってたったの4週間。

愛したら満たされると思った
どんなに愛しても満たされなくて
2人でいても満たされなかった。

まっすぐに純粋に愛されることが重かったんだろうな。そんな人間じゃないことは自分が1番よくわかってたから。
最後にアレックスに会いに行ってたんだなぁ。
1秒でも早く会いに。

ダヴィドはずっと生き急いでるようにも見えた。お父さんの死から死に執着してるのはダヴィドも同じだったんじゃないかな。

どっちかが先になくなったら墓の上で踊る
どうかしてるそんな青臭い約束をしてしまうくらい彼らは若くて一緒にいることを信じたかったそういう約束に思えた。でも現実は怖がりで不器用な2人だったね。

アレックスだって辛いんだからさ、少し理解して写真あげてよ、遺体に会わせてあげてよ。お母さんもう少し理解してあげてよって思うけど自分が母親だったらすぐには無理だろうな。

私は誰の墓の上で踊るんだろうかって感想があって、私はその感想がすごく好き。誰をどれだけ愛せるのだろうかって感じがして。

理想の友達。彼はどこにいたんだろう。自分が作り上げたダヴィドを好きになって。ダヴィドはそれに気づいていたのかな。だからそのギャップについていけなかったのかな。

でも最後にアレックスに会いに行ったんだもんな。相手が思う理想の自分とは違うとか、それでも愛してるとか、愛ってのは複雑でどこか矛盾してて簡単には言い表せないよな。
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