決してハッピー!とはいえないが暗すぎない恋愛というかは青春映画。
青春は喜怒哀楽と展開も激しいが、怒哀も乗り越えることとできる。
ダヴィドは身勝手に思えるが、彼の船の名前はカリプソだ。愛したオデュッセウスからの愛を得られず飽きられ、嫉妬に悩まされた海の女神の名である。
自由な彼とのひとときに解けぬ幻想と強すぎた愛を抱き、自由になれなかったカリプソことアレクシ。
若いが故に経験も浅く、受け入れられなかったのだろうが、重い青さは大人の自分からするとちょっと清々しく思える。まだ君は若い。オデュッセウスを乗り越えろ。