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アナザーラウンドのaikonのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
4.0
Filmarksオンライン試写にて。

予告編の雰囲気から、北欧版バングオーバー⁉️みたいに漂わせ、作品としての見やすさのハードルを下げたのか・・・?
そのイメージで観てしまうと、どこか乗れない作品かと。
お酒がもたらす悲喜交々が描かれたドラマであり、大人向けな作品だなという印象。
何事も程々に、やり過ぎは良くないということを改めて認識させられる。

仕事も家庭もどこかマンネリ化した中年の方には、共感と共に目を伏せたくなる心境になるかも⁉️

血中アルコール濃度0.05%を保つと、心が解放され何もかもがうまくいきやすい…っていうのは、何か分かるかも。細かいことは気にしなくなり、何か全てがほんのり楽しい…。
ワインならグラス1〜2杯とのこと。そこそこ飲むんだ❗️と思いつつメモメモ…(笑)

最初は上手くいかない現状打破の為だった、ほんの少しのお酒が、まるで人生を変える魔法のようになり、その魔法が麻薬と化する恐ろしさ。
じわじわ迫る怖さもある作品です。

主演のマッツ・ミケルセンの体内アルコール、before→afterが目元だけで分かるのはさすがだな!演じ分けが素晴らしい。惹き付けられたまま、華麗なラストに、心のモヤモヤの向こう側を見たかのような気持ちに。
ラストのマッツは、特に素晴らしい。

今の時代なかなか映画みたいな解放は出来ないけども、どこかでみんなが思い望む心の解放が描かれてます。
あーシャンパン持って踊りたいな〜🍾✴︎ .。
ってなる、踊れないけど。

4~50代、ふと自分の人生を振り返るタイミングを迎えた人達に響く映画です。
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