酒は百薬の長(但し血中アルコール濃度0.05%まで)
酒は飲んでも飲まれるな、実写映画化。
酒、全否定でも全肯定でもない終わり方で、付き合い方次第だよねって塩梅だったのが、まあそりゃそうだけどさって感じであんまり面白くなかった。常識的すぎる。
導入に時間をかけ過ぎてる気が。4人で実験を始めるまで30分かかってて結構スロースタートな印象。そしてその後の展開も案外地味。個人的にグッとくるようなシーンがほとんど無かった。
授業の内容までアルコール関連の話にしたり、試験の内容として出てくるキルケゴールの言葉が、その時の話の展開を表していたりするのは、果たして”巧い脚本”と言えるのだろうか。
映画の構造的な部分と中身自体は分けて考えるべきじゃないんだろうか。シーン自体が描くべき内容と言ってることのメタ視点に齟齬が生まれてるような気がした。
最後、その道に引きずり込んだ彼らに、罪の意識は無いのかとか、結構引き返せないところまで来てしまったよな、それでなんだかんだ人生は素晴らしいなんて言われてもあんま説得力無いなとかはすごく引っかかった。あまり良い脚本だとは思えない。
でも酔っぱらったおじさんたちは愉快で可愛かったし、自分も初めて酒を飲んだ頃の初々しい気持ちを少し思い出した気がする。
【一番好きなシーン】
マッツの授業ぶりを見てたアイツが感動してるシーン。