アニメーションによるドキュメンタリー映画です｡
難民と言う言葉で｢国を追われて逃げて来た人々｣と定義するのは簡単だけど、逃げ出し、難民に認定されるまでが、実に気の遠くなるほどの時間と気力、お金、運、親族等の支援者の助け、そして自らの命を掛けなりません。
実際に不法滞在者として国に送り返されたり｡
逃亡中に命を落とす人も多く居ます｡
ニュースで知った気になってた事を、ドキュメンタリーで、こうしてマザマザと見せつけられました｡
驚愕の事実に衝撃を受けました｡
そんな中、逃亡中のアミンを救ったのは他国の音楽であったり文化でした。
アミンが這う這うの体で、長兄の住むスウェーデンに着き、自らをカミングアウトした時に長兄がゲイクラブに連れて行ってくれた場面は感動的です。
長い逃亡生活の末に、他国とは言え、やっと安息出来る地を見つけられたのは救いがあります。
アニメによるドキュメンタリーも、終始、アミンの静かな語り口が心に響いて来ます｡
コレが今も世界で起こってる事実です｡
アフガニスタンも戦争までは実に平和で自由な国でした｡
そして戦争の犠牲者は、いつも一般の市民です｡
遠い国の事実では無く、日本人が難民となる日が来ないとは限りません。
世界中の人に見て欲しい優れたドキュメンタリー作品です｡
