みや

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台のみやのレビュー・感想・評価

3.8
更生プログラムの寓話ワークショップを受講する囚人が、外部の舞台で『ゴドーを待ちながら』を上演した話。スウェーデンの実話。

演じた囚人たちは常に待つ身であり、講師の売れない俳優もまた、売れっ子女優の妻と学業に忙しい娘に不満を言うだけの待つ側。

ゴドー(God=神)は待つだけでは来ない。じゃあどうする⁉︎という所が興味深かった。
囚人は喧嘩っ早いし、我慢もきかない。
講師がそれぞれのバックボーンを聞かないのは、更生させたいよりも演者としか見てなかったってことかな。

真っ裸で屋外で騒ぐって、ほんとに解放感ありそうで楽しそう。
長期の囚人が多いってなってるけど、結構自由そうで海外の刑務所は色々だ。

ラストの締め方は見事でしたけど、償いってなんだろうとなります。
みや

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