アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台の作品情報・感想・評価

「アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台」に投稿された感想・評価

『ゴドーを待ちながら』がモチーフやし絶対わかりやすい感動サクセスストーリーではないやろなと身構えて観に行ったけどまんまとやられた、あんな締め方のラストなのにものすごいカタルシス、面白かった、劇場公開されたらもっかい観たい
sabamin

sabaminの感想・評価

3.7
刑務所のなかの
会話のテンポが早い

囚人たちが最初態度悪い

ストーリーは予告や簡単な解説程度の予備知識しかなかったから
ラスト20分は・・


いやいやこりゃ
良いもの試写会で鑑賞できて
ラッキーでした

ところで
R指定は18?15?
それともなし?
そこは気になる
試写会に声がけいただき感謝です。

エンドロールで紹介された種明かしのことはまるで知りませんでした。ストーリーの素晴らしさに演出と脚本が拮抗できているのか、というのはあるのですが、これは「記憶に残る」映画ですね。

実は素人集団に「何故ベケットをやらせなきゃならないのよ?」が引っ掛かり続けていました。なんで当局も劇場主も、何より「役者」たちがそこを突っ込まないのか…と。
そこを突き破るカタルシス(「待つ」ことへの回答)が一番の魅力ですね。

妻も娘も、老境に差しかかった主人公も、何より囚人たちも。そして一等「待つ人」である私たち観客も。
中盤までの成功譚の安易な繰り返しに騙されてはいけません。

とはいえ、見てない人にどうやって勧めたものか、頭を捻ります。
公開時にもう一回見てみます。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.2
【囚人たちの「ゴドーを待ちながら」】
2020年のカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションに選出され、同年ヨーロッパ映画賞ヨーロピアンコメディ作品賞受賞したフランス映画『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』が、2022/7/29(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開される。本作は、スウェーデンで囚人のためのワークショップでサミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を教えた実話をもとにしたコメディ映画である。監督は、『君を想って海をゆく』、『灯台守の恋』でフィリップ・リオレの右腕監督を務めたエマニュエル・クールコル。この度、試写で一足早く観賞したので感想を書いていく。

売れない俳優エチエンヌ(カド・メラッド)は刑務所の囚人たちに演劇を教えるワークショップを行うことになる。長年の友人からも煙たがられ、ワークショップでは制御不能な囚人たちの下品な振る舞いに頭を抱えている。そんなある日、囚人たちの破壊的な動きを「ゴドーを待ちながら」に重ねたら面白い公演ができるのではと考える。最初は、制御不能で厄介だと思っていた囚人たちも演劇自体には興味あることを知った彼は、歩み寄り始める。目指すは、刑務所外での公演。難色を示す職員を動かして、第スペクタクルへと発展していく。

囚人が演劇をする話といえば、第62回ベルリン国際映画祭(2012)で金熊賞を獲った『塀の中のジュリアス・シーザー』を思い出す。こちらの作品は、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を囚人が演じる話であった。『塀の中のジュリアス・シーザー』と比べると、人間の心理や舞台上の緊迫感に迫った作品と言える。ただでさえ、何をするかわからない囚人たち。ミーティングではイキっている囚人たちも、お客さんを前にすると緊張する。大勢の前で何かをする経験はあまりしたことがないからだろう。ある囚人は、靴を脱ぐ場面で、脱げないアクシデントに見舞われる。焦る。泣きそうになる。でも公演は続く。失敗に終わってしまうのではという緊迫感が、幕の外側から漂う。焦る囚人と、それを悟りつつ演技を続ける囚人、それを見守るエチエンヌが織りなす臨場感が映画を盛り上げていく。

演劇とは、脚本に沿って完璧に演じられるものだと思いがちだが、実際には当日のハプニングをどのようにスペクタクルとして落とし込み、リカバリするかを考えていたりするのだ。その現場の焦燥を中心に描くことで、終盤に演劇のプロとしてある種の傍観者の立場にいた彼が、演技の幅を拡張させながらあるハプニングに対応していく場面に感動を覚えるのだ。

感動的な芝居とは、脚本というレールに沿ってただ演じるのではなく、人と人との対話や観客と舞台の空気を取り込み生み出されるもの。『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』は、その決定的瞬間を捉え続けた熱い作品と言えよう。

日本公開は2022/7/29(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて。
すごく複雑な気持ちのラスト。まだ感情がごちゃごちゃだけど、面白かった。

みんなが挑戦した「ゴドーを待ちながら」も観てみたくなった。
sasha2022

sasha2022の感想・評価

3.9
フランス映画祭2本目@横浜✨
かなり繊細なコメディ!!ラストはかなり衝撃💥スウェーデンで実際に起きた出来事をモチーフにしているというからすごい。泣かず飛ばすの舞台俳優が刑務所で演技指導するワークショップがきっかけで受刑者たちが本気で演劇を練習して舞台に立つことを目指す。演目は超難解作の「ゴトーを待ちながら」、タイムリミットはたった半年!ただでさえ揉め事の多い人たちだから、慣れない舞台稽古なんかやっちゃってドラマを起こしまくる。特に識字ができない囚人が一番長いセリフの役を担当するのすごく良かった。
「アプローズ、アプローズ!」【第29回フランス映画祭in横浜】受刑者による”ゴドーを待ちながら”は面白かったです。ベケットも喜んでいるでしょう。でも、ちょっと「塀の中のジュリアス・シーザー」を思い出しちゃいました。あちらは受刑者のドキュメンタリーでしたが。
https://t.co/O34pDKb0PO?amp=1
フランス映画祭にて。

プロデューサーにダニー・ブーンの名前が。
1980年にスウェーデンで実際に起きたことでドキュメンタリー(Prisoners of Beckett/2005)にもなってる出来事をフランスに置き換えて映画化したらしい。
見る前は「塀の中のジュリアスシーザー」と似てるのかと思ったが違う(あちらはイタリアの刑務所で定期的に行われている演劇実習を描いたドキュメンタリー風ドラマ)

刑務所の演劇ワークショップの講師として売れない舞台俳優がやってきて囚人たちに演劇を指導、それが予想外の反響を呼ぶ話。

「ゴドーを待ちながら」をやるってのがまたね……。元となったスウェーデンでの出来事でもその演劇をやったらしい。

舞台劇の稽古を通して協力すること、達成感、生きること、人を喜ばせること、認められる喜びを知る……

が、それだけじゃなかった。

なんという話だ😵元の出来事を知ってる人には驚きはないかもしれないが。

いい話と悪い話がミックスされ、見ながら複雑な気持ちに。でも映画としては面白かった。

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