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人数の町のtomokenのネタバレレビュー・内容・結末

人数の町(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

デュード、フェローという呼び名がやけに頭に残る。
町に行った人は名前を失い、時々外に出て、個を重視しない集団活動(デモ、投票など)を行う。
何人集まったかが力を持つ場面では名前など必要なく、余計な要素になりうる。
劇中で社会問題に関する数値が出るが、自分自身も普段はこれらを数値としてしか捉えておらず、そこに含まれる個々の人々に思いを馳せることは少ないと思う。
名前を失った町での生活は快適だが、主人公たちは自分の力で生きたいと町から逃げ出し、結局町のスタッフとして働き自由を得る。
どんなに個を主張しても、人は集団の一部として生きているということなのかもしれない。
自分の力で生きるとは?
自由とは?
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