映像によってひっくり返される、その連なりだけでできた映画。聡子は都合2度ひっくり返る。ひっくり返るたびに日本の様相は悪化の一途を辿るが、勇作への愛は深まっていく。執拗な映像の挿入、および山中貞雄監督作品の挿入が浮かびあがらせるメッセージはあまりにストレート。また、ひっくり返ることをめぐる狂気/正気の対比も魅力的。The Doors「People Are Strange」を流したいところ。
なんだけどな〜個人的には録音の問題なのかなんなのか、音そのものは大きいのに声が聞き取りづらい場面が多かったように思えて、そこが終始ノイズでした。あとは背景のいかにもなNHK感ね。