Kinakosan

スパイの妻のKinakosanのネタバレレビュー・内容・結末

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

割と前半は淡々と穏やかに過ぎてゆく。優作は先見の明があるというか、あの時代には考え方が先進的な男性。聡子は品の良い、裕福な暮らしをのんびり過ごしている女性。それが段々と雲行きが怪しくなり、それぞれの芯が現れてゆく。

この先が何に続いているのか、全くわからない中で、聡子のまっすぐさが美しくもあり、危なげでもあり、強くも見える。蒼井優の狂気がじわじわくる。

どこまでが想定なのか?わからない。これは裏切りなのか、愛なのか、、、。

最後にアメリカに行った聡子は優作を探しに行ったのか、それとも優作と一緒になる確証があって行ったのか、それとも全く別なのか。

大義のために妻を騙した訳だけど(私にはそう見える。荷物の中のフィルムを差し替えれるのは夫だけだと思うし、、、。ただ密航を告げ口したのは優作なのかどうかはわからない気もする。証拠がなければ彼女の命は守られる。合流できなかった場合を想定してフィルムを差し替えたのか?そもそも密航を告げ口するのもシナリオだったのか?)優作の真実の核心には触れないところがモヤモヤ、それが余韻なんだけれど、、、。

秘密の共有には危険がつきまとうということですね😅
Kinakosan

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