スパイ…から連想してカッコいいエンターテイメント性のあるやつだと勝手に期待して観たら、全然違って地味な感じのやつでした。
戦争の無慈悲さというか不条理を強調した、苦手な類の作品でした。
途中観るのがつらかったですが、最後の方は割と良かったです。
意外性というか、あぁやっぱそうだよね…と納得したというか。
あと、観るのが嫌になってたもう1つの理由として、蒼井優の話し方（これは監督から敢えてリクエストされたものだと後で知りましたが）が舞台っぽくて耳につきました。
あれ？今まで蒼井優の演技を評価していたのだけど、これだとヘタに見える…お嬢様役はダメだな…とガッカリしてたので、リクエストによるものと分かってホッとしました。
そういえば、最後の方シーンでの表情とかヨカッタ。全然違和感なく入り込めましたし。
まぁ、最後の方になるまでの彼女の妻役が、かなりウザくて冷淡なところもあり、それも観るのがしんどい原因ではありました。
東出、もう少し出番多くても良かったのに。完全な第三者でしたね。
また、優作ですが、最後の方、人間として彼女を救ったところはあるかもしれないけれど、妻への愛情は特に感じませんでした。
聡子があのまま黙って見過ごしていたとしても、聡子とアメリカに渡ったとは思えないし、やはり、本物のスパイだった…とするのが納得がいきます。
一般人がいきなりそこまでの覚悟をとれると思いませんもん。
