上映が始まる前、ふとスマホを見ると、
ミサイル発射 ミサイル発射の文字。
戦争の足音がヒタヒタと聞こえる。
映画が始まり、軍靴の行進が街を侵していく気色に内臓がむかつく思いだった。
スパイの妻、というタイトルだが、福原はスパイではない。
妻、というが、夫唱婦随の関係ではない。
狂っているのは誰か。
狂わされているのは誰か。
とても深く考えさせられた。
大義と幸せ。
関東軍の犯した罪。
戦争を終わらせるのは、
それを許さない人々の力でなくてはならない、
そう強く思った。
映画もその一つの方法である。