このレビューはネタバレを含みます
ヴェネツィア映画祭で銀獅子賞に輝いた作品ですね!見なければ!と思ってて、やっと見ました。
太平洋戦争開戦間近、貿易会社を営む夫と妻・聡子。満州から帰国後、夫に異変を感じた妻は?ってお話ですね。
これ、元はTVドラマだったんですね。評判良かったから劇場版にして公開したのでしょうか。お話は面白かったけど、画面自体はかなりTVドラマに見えたのはカメラの違いなんですかね。
テーマ、脚本、俳優さんの演技は良いのかなと思いましたが、映画賞!って言われると、他に相応しい作品があるような気もしてしまった。
全体的に蒼井優の快演が印象的でした。夫を愛し、進歩的で、魅力的な女性ではあります。幼く見える言動等、可愛い面がある一方、強い信念と肝が据わっていて、「小悪魔」と言うにはちょっと怖いくらい。
夫のために甥を陥れ、「あなたには私しかいないわ!」って結構ホラーな女にも見えた。夫のために人を殺しそうなタイプ、ですね!w
可愛らしいのに怖い、蒼井優は見た目も丁度良くて凄かった!昭和初期の映画の女優さんのような話し方も良かった。
全体ミステリー仕立てで飽きさせないし、俳優の皆さん良く、はっきり描かないけどハッピーエンドを想起させるラストも悪くない!
ただやっぱりせっかくなら映画として最初から撮って欲しかったかな? TVドラマだったと思って見れば、凄まじい仕上がり具合ではある事は間違いないけど。