昭和初期、神戸で何不自由なく暮らしていた優作と聡子
優作が甥の文雄と仕事で向かった満州から帰ると二人の様子が変わっていき…
ホラー畑の黒沢清監督作品と言う事でどうかなと思って観たが
昭和初期のなんとなく薄暗いイメージと合っていたように思います。
自身をコスモポリタン等と言ってしまう当時は恐らく浮いた存在だったであろう優作役の高橋一生さん
と
その優作を様々な気持ちで愛し続けた聡子役の蒼井優さん
二人のはまりぶりがスゴいので
話に引き込まれてしまいました。
(二人の役名に「優しさ」と「聡明」の字が入っているのはクライマックスの二人の展開を表しているように感じてしまった)
そして聡子の後半の迫力たるや
黒沢清監督が初めてとは思えない歴史物で物凄い手腕を発揮しています。