ほのか

スパイの妻のほのかのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
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う〜ん。今年ほんまに邦画と相性悪い。








わざとっぽいから舞台っぽいのか、舞台っぽいからわざとっぽいのか、とにかく動線が視線が言動が不自然で、こんなにもカメラを感じさせる映像もまた久しぶりやな…って思った。表情を映しすぎるのもすきじゃない。
好みでもあると思うんやけど、わたしは人の感情を追いかける邦画がすきやし、それしかすきじゃないなあ。今作もテーマとしては嫌いじゃないのに、魅せ方が嫌いで、そのせいで全部蛇足になってしまうのが悲しくて、怒ってしまう。


なんかめ〜〜〜っちゃ早口やったな…なんでこんなに早口なん…。聞きづらいし、早口やな!って印象が理解の邪魔をする。
せっかくの蒼井優やのに彼女の良さ殺すために出したの?ってぐらいことごとく殺していってた…もう〜…かなしい…。前半はどう転ぶのかが読めなさすぎてなんだこれって感じやって、後半は、は?さとこさん空気読めや!ってなってた…。もっと聡明で毅然とした態度でいてほしかったな…。
あと最後の海、神戸っぽくなかったなあ。戦時中の神戸の海辺を知らんし神戸のどの辺りがわからんのでその辺りはもにょもにょするけど、淡路島が見えんかったのが違和感…!



なんとなく雰囲気似てるかな、って思う作品で好きなのは金子文子と朴烈。貫く意思が強くて揺るぎなくてはっきりしててすきです。