-ただそれがつまり、私が狂っているということなのです
愛?正義?
真実?陰謀?
幸福か、大義か、
時代に”翻弄されなかった”一人の女
どんな言葉も大義も、彼女を変えることはできない
信念の前には、いかなる暴力でさえ無力だ
その一つの”信念”が導く先は、どこか
-お見事!
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ちょっと言葉にできない
それだけ映像の語りかけるものが凄まじく、自分の貧相な言葉ではこの映画は語れない
そしてそれこそ映画だと改めて思い知らされた
第一に、至上のサスペンスエンターテインメントである
現実に重なり合う形の謎と闇に、観客は覆い尽くされる
さらに、蒼井優、高橋一生、東出昌大の怪演が際立つ
特に蒼井優の眼に、繊細な表情の数々に、覚悟に、何度飲み込まれそうになったかわからない
東出昌大も最高のはまり役だ
そして黒沢作品の特徴である、風と長回し
観客は突然、戦争前夜の世に叩きつけられる
とにかくすごい映画です
鬼滅の刃に負けず、世を圧倒して欲しい