浴びてきました。
アニメ表現の点で評価の高かった前作『Into the Spider-Verse』を過去のものにしちゃうような、アニメーション技法の革新。
そのままポップアートとして現代美術館に飾れてしまう絵を洪水のように浴び続ける、とてつもない映像体験。
序盤の適役のルネサンス・ワシ鼻野郎の、あの紙の手触りをも感じさせるテクスチャー表現とか
別バースを表現するのにビジュアルで描き分ける技術が圧倒的。
スポット君のビジュアルイメージも良かった。
一方、テーマ的にはエヴァなんかを想起するようないわゆるセカイ系に寄って来ているかもしれない。「一人を守るのか、世界全体を守るのか」みたいな。
個人的にはお母さんと主人公の親子描写はググッと刺さるものがあった。
父親がアフロアメリカン、母親がプエルトリカンという設定はNYでは凄ーーく良くあるんだろうな。
息子がスペイン語喋れなくて母親切なー、とか母方の親戚にスペイン語捲し立てられて息子わかんねー、
とかあるあるなんだろうな。
