T3K3

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのT3K3のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2D/吹替


「スパイダーマン」というキャラクターの魅力を再確認できる映画。独りでも複数人でも。

超絶アニメーションは軽く星4(そして前作)超えレベルなのは間違いないが、映画としては期待したほどでは…という感じ。似たような親子の対話シーンの多さと終盤の引き延ばしがどうしてもダルく感じた。目から流れ込む怒涛の情報量も、ここまでくると内容への没入感はやや削がれてしまう気さえしてしまった。

本当に良かったのは、スパイダーマンとしての運命をブッつぶそうとするマイルズの姿。NWHで孤独になったトムホスパイディに対して「これでこそ!ようやく本当のスパイダーマンになった!」と腕組みしながら深く頷いていたファンダム寄りの人間として少し恥ずかしくなった。ごめんマイルズくん。「大人」が規範やら前例で作った道を『ビヨンド〜』で全部ブッつぶしてくれ。

そして、そんなマイルズと出会ったことで運命が変わったBパーカーの言葉に泣いた。子どもは未来。子ども欲しい。

アース199999の魔術師への言及やプラウラー姿では初登場のドナルド・グローヴァー、SSUのチェンさん、ゲーム『Marvel's Spider-Man』、トビー版とアンドリュー版の映像などの小ネタも期待以上に盛り込まれてて楽しかった。劇場が無反応だったのでちょっと寂しかったけど。やっぱこういうのは公開直後の熱が高い客層に囲まれて観るのに限るね。

後編に大期待!!!
T3K3

T3K3