このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会/2D/日本語
Filmarksさんありがとうございます!!!おかげさまで生きております!!!
新境地に踏み出す俳優・石原さとみの覚悟は必見。監督曰く「華があるから一度は出演を断った」とのことだが、キラキラしたイメージから一転、紛れもなく吉田恵輔ワールドの住人になっていた。「娘が保護された」という連絡がイタズラだったと知らされた瞬間の慟哭。震えた。
言い方はアレだが、「辛くて重くて苦しいだけ」とだけ取る人がいてもおかしくない作品ではある。テレビで流れているニュースの向こう側には本当にこんな地獄が広がっているんだろうなと思わされる、ドキュメンタリーのような感覚すらあった。
だが、そんな闇の中だからこそ時折差し込む微かな光が眩しい。娘との思い出が離れかけた家族を繋ぎ止め、善意は善意で返ってくる。状況は何も変わっていないはずなのに、その光に気づけば、世界は少しだけ明るい。
「お気持ちはわかりますが…」なんて、気軽に言えなくなりました。