Hana0010

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのHana0010のレビュー・感想・評価

4.0
なによりも映画全体の映像技術がすごい
世界観の違うキャラクターが複数同カットにいて、ある程度の統一感に収まるようエフェクトがかかっている

それはそれとして、
スパイダーマンとしての通過儀礼として、近しい人間を失わなければ世界が滅ぶらしい

マイルスはおじさんが実は悪役で、死なせているという経験をしている。
そもそもピーターパーカーこそがスパイダーマンで、この呪いはスパイダーマンという称号そのものにかかってるらしい

では、スパイダーマンとは何か
色んな個性のスパイダーマンがいるので、デザインはなんでもいい
名前も出身も肌の色も関係ない
スパイダーパンクは反社会的思想を持っているので、社会の味方である必要もない

ユーモアがあって、若くて未熟なこと
スパイダーマン2099やスパイダー妊婦のようなシリアスで厳しいのもいる

蜘蛛モチーフである
ただし、アバタースパイダーマンやペニーパーカーがいたことから、本人が糸を扱ったり怪力であったりする必要もない

正義というものは時代や個々人で変わるので、全員が正義の味方である

何が残るか?
どこからがスパイダーマンでないか?

他のヒーローと差別化されるのはどポイントか?
アイアンマンとスパイダーマンは何が違うのか?

お約束があること。
仮面ライダーがベルトで変身する共通点があるように、広がりすぎたスパイダーマンマルチバースでは親しい人を亡くすという共通点しかなくなってしまったのではないだろうか

この見方をすると、懐古主義や保守派がほとんど壊れかけの伝統をどうにか繋げようとしているだけで、伝統そのものの美しさや美学が失われているのではないだろうか

いわば、守る理由がわからないまま先輩に命令されたルールを守ってる感じ。
Hana0010

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