富山市会議員による「政務活動費」不正を追及し、ドミノ辞職まで追い込んだドキュメンタリー。チューリップテレビのアナウンサーだった五百旗頭さんと報道の砂沢さん、周囲のスタッフが調査・取材したためやっと発覚した事実で、彼らは自らの首をかけて素晴らしい仕事をしたと思う。ようやった。
保身しかしない市長は、これまで辛酸を舐めてきたのだろう。日を追うごとに議会に蔓延っていた目の上のたんこぶ軍団がいなくなるものだから、どんどん態度が大きくなっていくのがわかる。市長退任後、呉羽の梨農家を継ぐと言いながらもまた市議会に戻るかも、と、びっくり。
富山ならずとも保守系の強い地方では、この一連の事件は日常茶飯事なんだろうなと感じる。忖度、融通、利かせ合いながら生きている。おじさんばっかりの絵面の中で女性は２人くらいしか出てこなかったのも寂しいところ。共働き率の高い富山のこと、女性は子育てや家事をしながら男性と同じように働いているのが現実。議員の男女比の不均衡は大きな問題と思う。
