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ハミルトンのりのレビュー・感想・評価

ハミルトン(2020年製作の映画)
4.5
舞台で観たことがあるので、映像化がどうなるのか気になってたけど、全く心配する必要がなかった。
リン=マニュエル・ミランダの作詞作曲は言わずもがな。リフレインのタイミングが絶妙。フランケンビューラーの振り付けが天才。色んなアングルから撮っていて、舞台では観れないところも観れた。個人的にはダヴィード・ディグスが最高だった。
内閣での答弁をラップバトルの舌戦に落とし込むのが、親和性が高くて楽しかった。
ジョナサン・グロフが大げさにイギリス英語を話していて爆笑した。舞台で観たときはロンドンで、キャストのほとんどがイギリス英語を話すため、わざとらしいイギリス英語でいやみが倍増したり、そこでウケをとることがなかった。こういう点は、アメリカで上演する醍醐味のひとつだと思う。他にもブロードウェイ版とウエストエンド版で異なる箇所があって面白かった。
エライザをあまりに都合の良い女として描いているのは気になった。Have I done enough?って繰り返すところとか、あまりに切ないしもはや呪いだと思った。でも最後に歌うのがエライザでよかった。
初めてHamiltonを観たとき、移民だった自分が救われる思いがしたのを鮮明に思い出した。また舞台で観たい。
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