人格と記憶を保存出来る"アーカイブ"というシステムを使用して、最愛の亡き妻をアンドロイドとして復活させようと試行錯誤する工学者の主人公を描いたＳＦスリラー。
雰囲気で何となくなのでしょうが、日本を舞台にしてくれるのは嬉しい。
しかし…山梨ってこんなに雪深いところでしたっけ？
未来設定だとしても山梨はこんなサイバーパンク化はしないと思う(笑)
ハリウッドの派手で見栄えのするＳＦとは一線を画すような、静かで淡々とした雰囲気。
主人公の知らない所で、ロボット達が意思を持つ。ロボットの心、人知らずで幾ら技術が進歩しても人が追いつけなきゃ意味がない皮肉。
結局は人間が１番勝手でよりよい物を求めてキリがない。創造主としての責任感もない…怖いのは主人公。これは確かにスリラーだと思っていたら、終盤は予期せぬ方向で驚き。
なるほど…あの違和感はこういう事だったかと合点がいきました。
人が亡くなる寂しさと喪失感それを埋めたい気持ちを、変わった角度で描いていて個人的にはまあまあ楽しめた作品。
しかし…クセが強いので好き嫌いが分かれそうな作品ですね。
まとめの一言
「牛天国」
