ししまる

アーカイヴのししまるのレビュー・感想・評価

アーカイヴ(2020年製作の映画)
2.7
2020年英国の近未来SFスリラー。死後交流法に基づき、遺族向けに期間限定で故人の人格と会話できるアーカイヴシステムを応用し、交通事故で亡くなった妻(ステイシー・マーティン)をアンドロイドとして復活させようと、山奥で研究に没頭する工学者アルモア(テオ・ジェームズ)の話。
死者の記憶を転送させる設定は「レプリカズ」(2018)や「トランセンデンス」(2014)、山奥で静かにアンドロイドを造るという面では「エクス・マキナ」(2014)を想起させる。
建物やモニターの一部は「家」「平和」など日本語で書かれており、アルモアが出掛けた街の店が日本料理店だったので不思議に思っていると、舞台は山梨だった。撮影地はハンガリーで景色は美しい。
時系列が行ったり来たりするので集中力が必要。批評家の受けは良く、フランクフルトの動画フェスで部門賞も受けた。愛ゆえの身勝手さ、自我に目覚めた人工知能といったテーマ性は感じるし、終盤は一気に進むが、途中まで退屈。
最後はどんでん返しだが、評価は分かれるところ。まあこのラストを受け入れる場合、いろいろ考察が必要でめんどくさい。
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