「おはようございます 今日も一日頑張りましょう」
『エクスマキナ』と『トランセンデンス』を合わせたようなSF。
人間の女性に限りなく近い容姿のJ3よりも、完全ロボットなJ1とJ2の方がかわいらしく見えてしまう不思議さよ。人間は、人間じゃない存在があたかも人間のような振る舞いをする様子にキュンとなってしまうものなのか。
それはさておき、本作は徐々にスリラーじみていく流れかと思っていたら、意外と切ない話だった。そしてラスト、あれはゾクッとしたな。そうくるか、と。
ところで本作で驚いたのは、舞台が日本だということ。しかも山梨県。まあ、そんなわけで主人公のいる研究施設内にも日本語表記がチラホラあるのだが、面とか夢とか平和とか家とか、直訳すぎて笑う。施設内のコンピュータによる音声アナウンスも、「おかえりなさい」とか「気をつけて」とか、まずは日本語で流されるのだが、「お疲れさまでした」だけ、やけにそっけない感じで、これまた笑える。あと「危ない」はないよな「危ない」は。
更に気になったのが、とあるシーンで出てくる ‶牛天国” という単語。何、牛天国って? 焼肉屋?
実を言うと、そういった諸々の日本語が気になり過ぎて、若干ストーリーを把握しきれなかった部分もあったりなかったり。