NWRの映画論①
代表作『ドライヴ』のカンヌ監督賞受賞で世界的な注目を集めた、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の素顔に迫るドキュメンタリー。
独特の色彩感覚、賛否両論の作品を生み出し続ける挑戦的なポリシー、喜怒哀楽の激しい性格が生む多感さ。
低予算で制作した『プッシャー』がカルト的人気となり、英語作品に挑んだ『フィアーX』での挫折、プッシャー続編を経ての再度の英語作品へ。
アレハンドロ・ホドロフスキーや『プッシャー』三部作、『ヴァルハラ・ライジング』で主演を勤めたマッツ・ミケルセンなどの交友関係を通して、見えてくるその姿。
アレハンドロ・ホドロフスキーがその手腕を絶賛されたりと、周囲の人間関係に恵まれるNWR。同郷のラース・フォン・トリアーにはライバル意識を抱いている様子。
絶頂の最中に次回作はバンコクで撮ると宣言し、意気揚々と下見に訪れるも、そこには想像を絶する修羅場が待ち受けているとは思いもならなかった..(続く)