ものがたら万蔵

光のものがたら万蔵のレビュー・感想・評価

(2019年製作の映画)
5.0
この映画の「小津安二郎映画祭」側が書いた総評とやらが完全に的外れで、
いち「光」ファンとしては憤慨している。

自分の気持ちに気づいたから、気付こうとするまで、気づいてしまうまでの物語であって、それが決まってない、定まってない、結論づけようがない曖昧なものであるから「光」というキーワードがタイトルになっているのであって、
「男と女が恋愛するものだ!」
「女が男に対して羨望の眼差しを投げている描写があったら、それは恋だ!」
なんて時代錯誤も甚だしく、決めつけもいいとこやろ。この映画の良さを全く理解していない!!
こういう人が審査の土俵にも上がっていないコメントをすることで、他の質の良い映画にも影響が出てくると思うと、匙を投げてしまうね。

この作品、本当に良い映画だと思います。
ストーリーテーリングもしつこくなく、芝居作りも自然。
8分って尺がいいね。観やすいし、主題歌も素敵。
テーマ性に関して、万人が見て1万通りの解釈が生まれるものこそ、いい作品だと僕は思うけれど、それを目指している感じがあって、すごく好感の持てる自主映画だったなぁ。