親の再婚で義姉弟になった湊と透。
街で偶然女子高生の格好で義弟と遭遇してしまった湊はとっさに自分は他人である“みな”だと名乗ってしまう。
しかし透はそんな“みな”に惚れてしまい、二人は付き合う事になってしまう…というお話し。
設定はちょっと現実離れしているけれど、内容はちゃんとラブストーリーしてて面白かったです。
他人の本心はわからない、っていう意味では常に人は他人に“嘘”をついて生きています。
それは無闇に他人を傷つけないという事でもありますが、それがかえって自分の望む人との関わり方を失わせてしまう事にもなります。
特に日本人は本心を隠して周囲に合わせる人が多いと思うのですが、それは調和を重んじる事とトレードオフで人との関わりを薄めているような気がします。
もし本作の二人の間に何一つ“嘘”がなければ誰も傷ついたり苦しんだり悩んだりせず、遠回りなんてなかったのかも。
もしかしたらこれまでの僕の人生の中にも、“嘘”によって取りこぼしてきたものや交わらなかったものがあったのかもしれません。
人生にはちゃんと本心を出すべき場面っていうのがあって、それを見極める事が満たされた人生を送るコツなんだろうなと思うのですが、でもやっぱりそれはなかなか勇気がいる事だし難しいんだろうなぁと思います(笑)
