うえのひろむ

エノーラ・ホームズの事件簿のうえのひろむのレビュー・感想・評価

3.0
ホームズ・パスティーシュ物。
東の風じゃない方の妹の話。
ガイ・リッチー版『シャーロック・ホームズ』と、『SHERLOCK』を足し二で割ったような印象。
ミステリーというよりは、冒険活劇。
物語とは、ありきたりな気がする。
冒険があって、ほのかな恋があって、目新しさはない。
ラブ要素はいらないから、もうちょっと物語を深掘りしてほしかった。
あと侯爵は、ティモシー・シャラメ似のイケメンだった。

結局、お母さんの失踪した理由が腑に落ちない。
探して欲しいのか、探して欲しくないのか?
何故、暗号化して手がかりを遺していったのか?
第四の壁問題は、個人的にはそんなに気にならない。

ともかくマイクロフトが嫌な奴過ぎる。
完全にコナン・ドイルの原作とは別キャラ。
シャーロックは、まあ原作通りな感じ。
ただ立ち居振る舞いはベネディクト・カンバーバッチを彷彿とさせる。
ワトソンが出てこないのは良かったと思う。
出てくるとキャラクターが煩雑になってしまうように思う。
できれば柔術は、あえてバリツにしてほしかった!

2021年9本目
うえのひろむ

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