風来坊

極秘部隊シャドウ・ウルフの風来坊のレビュー・感想・評価

極秘部隊シャドウ・ウルフ(2019年製作の映画)
2.5
一匹狼の敏腕諜報局員が、ネイティブアメリカンの子孫達で構成された異色の極秘部隊"シャドウ・ウルフ"と共に小型核兵器によるテロを阻止する為に戦う姿を描いたB級コンバットアクション。

亡きポール・ウォーカーさんの弟のコディ・ウォーカーさんが主演。
やはりお兄さんの面影を探してしまうし、所々の表情はやはりお兄さんの面影があります。

自身もインディアンの部族のオナイダ族出身で「ダンス・ウィズ・ウルブズ」などでネイティブアメリカンを演じる事が多いグラハム・グリーンさんが部隊のリーダー役。
アメリカの人気テレビドラマ「クリミナル・マインド」で人気を博しながらも脚本家への暴力行為で降板してその後干されたトーマス・ギブソンさんが出番は少ないが大佐役と渋いキャスティング。

とにかくテンポが悪くてなかなか物語が進まない。テロ阻止という簡単なお話が余計な登場人物の多さと、イギリスのMI6など余計なエピソードが邪魔して分かりにくい事に…。分かりやすさが売りのB級コンバットアクションのそれが本作にはない…。

対象者を逃がしてばかりのトロくさい所ばかりがフォーカスされるというどこが精鋭部隊なの?感が満載ですね。
隊の結束を語る割には命令聞かない小僧だったと纏まりがないという矛盾。
ヴァル・キルマーさん主演の「サンダーハート」みたいなものにしたかったのかな?それにはちょっとネイティブアメリカンの描き方が足りない。

アクションシーンはなかなか迫力がありますし、スケールが大きそうな展開と思わせてスケールが小さいというのは、逆に意外性があって面白かったです。ショボさばかりが前面に出てしまいますが、B級コンバットアクションとしてはまずまずな作品でした。

まとめの一言
「無駄にエロい秘書官」
風来坊

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