鰹よろし

極秘部隊シャドウ・ウルフの鰹よろしのレビュー・感想・評価

極秘部隊シャドウ・ウルフ(2019年製作の映画)
2.0
 アメリカ=メキシコ国境で人知れず密入国者たちの侵入を防いでいるネイティブ・アメリカンのみで構成された極秘部隊シャドウ・ウルフ(影のオオカミ)。ある日密売人と思しき者たちを取り締まっていたところ、放射性爆弾の起爆装置を発見する。

 その情報は即座にNSAに上げられ、ISISによるテロ計画と判断された。事態を重く見た上層部(大佐?)は、計画を未然に防ぐべく敏腕エージェントをシャドウ・ウルフに合流させるのだった...

 先住民であり侵略の被害者であるネイティブ・アメリカン(インディアン)が、侵略者である白人の指揮の下白人のために、カルテルやテロリストという侵略者からアメリカという国を守るために戦っているというのが主旨か。彼らの境遇に重ね合わせることができるテロへと奔る者たちとの衝突から見えてくるモノ。

 歴史を繰り返さないためと正当化する戦争が新たな火種を生み出し、また燻っていた火種を燃え上がらせ、また同じ歴史を繰り返そうとしている現実がある。

 迎合か?抵抗か?いや他に選択肢が・・・?

 人生とは次の世代に捧げる犠牲だ...全ては繋がっている...


「ボーダーラン」(2012)...「ドローン・オブ・ウォー」(2014)...「サバイバー」(2015)...
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