ゴン吉

夏への扉 ―キミのいる未来へ―のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.3
ロバート・A・ハインラインが1956年に書いたSF小説を原作として山崎賢人主演により描かれたSF青春ラブストーリー。

1995年3月8日の東京がメイン舞台。
若きロボット開発者の高倉宗一郎(山崎賢人)は、幼いころに両親を失い、亡き父の親友だった科学者の松下に引き取られる。
高倉は松下の娘と仲良く暮らしていたが、松下も事故で他界してしまう。
飼い猫のピートを心の拠所としてAIロボット開発に精を出す高倉だったが、開発支援者と婚約者に裏切られて、開発中のAIロボットとプラズマ蓄電池を奪われてしまう。
さらに高倉は婚約者によって2025年までコールドスリープ(冷凍冬眠)させられる。
30年間の冷凍から目覚めた高倉は介護アンドロイドとともに、真相を把握しようとするが、驚愕の事実が次々と明らかに.......  

予備知識なしで観たので、最初は単なる青春ラブストーリーかと思いきや、ストーリーが進むにつれてSFミステリーかつサスペンス色が濃くなり、まさかのタイムループまでして、予想外に楽しめた。
二転三転する恋の行方も見どころで、猫のピートも可愛いです。
愛する人の為に時間を超えて会いに行く素敵な作品です。

以前、アメリカでは裕福層の人々の間でコールドスリープが実際に流行っていた時代がありました。
もちろん彼等は、本作品とは異なり永遠に目覚めることはないでしょう。

「前を見て振り返るな!」
「おはよう!」  

イオンシネマ1Dayフリーパスポートで鑑賞した5作品のうちの1本目。
5作品の中でいい意味で最も予想を裏切られた作品。
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