『夜間飛行』が大傑作だったのでイソン・ヒル監督の過去作を鑑賞レビュー。

(予告編公式↓)
https://youtu.be/HhzL0OBUQzs

兵役中の休暇で先輩に会いにきたギテが、休暇終わりで軍隊に戻らず、先輩を睡眠薬で眠らせて逃避行へと走っちゃう物語なんだけども……先輩のせいでゲイに目覚めたのに、その先輩がホモフォビアから「お前とは遊びだった」的な感じで一方的に別れを切り出してきたもんだから、「先輩そりゃないよ…」って傷つくギテがいたたまれなくて切ない悲恋系BL。

低予算インディーズ映画ながらポン・ジュノ監督作『母なる証明』やイ・チャンドン監督作『バーニング』に匹敵する心震える"ダンス"映画であり、ジャック・ドワイヨン監督作『ラブバトル』にも通じる"ケンカ愛"映画でもあり……ってことは最高に素晴らしい映画だと思うわけで。

『夜間飛行』同様に、言葉に頼らず身体で愛＝感情の揺れ動きを表現する"イソンヒル・イズム"がすごくよく伝わってくる作品でした！
(45分尺でこの密度と言うか強度はスゴいと思うんだけど…)
(最終的に"どっちに行くこともできない"ギテが可哀想すぎて涙が溢れてくるよね…)

輸入盤DVDで鑑賞 (英語字幕)