ブーブルのKSのレビュー・感想・評価

20世期初頭のインドを舞台に男尊女卑社会の欺瞞を架空の物語として描いた映画。

社会のルールや秩序が持つ暴力性や差別構造を内包している我々の社会に対するカウンター。児童婚の問題というよりも、いまの結婚制度や常識、社会通念が誰により作られたのか、誰の権利を守っているのか、誰により運用されているのかを露わにさせる。この物語は、報復や報いとか、そんな言葉では片付けてはいけないと思う。

魔女が権力を持つ者の恐怖を具現化した存在となっている所が良い。

生涯ベスト級映画（2ヶ月ぶり5度目）