暗殺者が主人公の物語、ではなく、アルコール依存症から立ち直って帰郷した主人公の職業が暗殺者だった、という話ですわね。
或いは約束されているかのように駄作が作られ続ける苦悩する暗殺者ものに於いて、一風変わった視点を加えた事により独自性を獲得しておりますよね。
個人的に。
暗殺者ものとして見れば組織の描写をミニマムに抑えた事で緊張感が醸成されてあり、また、得物や計略に頼らず実力で事に当たろうとする心構えが師弟間にしっかりと受け継がれている点に、ぐっときましたよね。
そして落伍者の帰郷ものとしても、人知れず事を修整して再び去るその展開に、ぐっときましたよね。
という事で感想としてはただこの一言、観られてよかった、と。