Natsumi

コリアタウン殺人事件のNatsumiのネタバレレビュー・内容・結末

コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アマプラで突然配信されるもすぐ配信停止になり、DVDも廃盤でどこでも観られない……という曰わくつきの作品を会社の人に教えてもらって観てみました🫢鈴木さんありがとうございます!!!!

「怖い」というより「不安」「なんか嫌」という気持ちで心のざわざわが止まらなくて最高だった〜🥹監督も出演者も完全不明で、Filmarksでもジャケット欄右の情報欄が真っ白なのが不気味ぃ……🫨

ファウンドフッテージの体裁で、撮影者本人がどんどんおかしくなっていくのを一緒体験できるので、とてつもない不安感に苛まれる。最初は「こいつ結構失礼なやつだな笑」くらいだったけど、話が進むにつれてどんどん声がデカくなって、攻撃的になって、歯止めが効かなくなってくのが怖かった。

関係ない事柄をどんどん繋げて、だんだん支離滅裂になっていく撮影者。こうやって人は陰謀論にハマっていくのかなぁというリアルな恐ろしさと、統合失調症的な症状のオンパレードに「とにかく病院へ行こう」という心配な気持ちでぐちゃぐちゃになる🫨🫨🫨
職を失い、何度も不採用をくらうっていう精神的にきつい状況が続いていた撮影者。この事件を追うことが「何か意味のあることをしている」という安心感や達成感を与えて、結果そこに執着して抜けられなくなってしまったのかなぁ。

外野が「それは間違ってるよ」「関係ないよ」って言っても、彼らからしたらそれは紛れもない「事実」だからなんの意味もないと思うと、周りの人ができることってなんなんだろうって考えさせられる。多分本人が一番怖いよなぁ、ずっと何かに追われてる気持ちだから。
どうしたら安心させてあげられるんだろうってずっと考えながら観てた🤔

最後突然テロップで、「この映画の収益は撮影者捜索のために使われます」って出てくるのもゾッ……🫨
この映像が終わった後も、この中の出来事が私たちの世界に侵食してくる感じがずっとじんわり怖かった。「ゆーてフィクションでしょ笑」ってより、「頼むからフィクションであってくれ……」と言う気持ちの方が上回る嫌さ……(褒め言葉)

個人的には占い師👵🏻がめちゃくちゃまともで好きだった!いい金ヅルになるからって肯定して助長させてくるかと思ったら、上手に止めようとしてくれた!いい人!
あとホームレスのおっさん🧔🏻の返事が全部適当で笑った
Natsumi

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