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コロナウイルス 感染者のKOUTAのネタバレレビュー・内容・結末

コロナウイルス 感染者(2020年製作の映画)
1.6

このレビューはネタバレを含みます

このご時世には持ってこいな映画…かと思いきやそうでもない。
久々に笑えるクソ映画を観たいという方には持ってこいな作品。題材事態は笑えないが。


とりあえず序盤で玄関ドアを開けっぱにして「旅行楽しかったね」と肩を組んで話す老夫婦の会話を観て気づく方もいるが、もうこれは真面目に観てはいけない系の作品。だが気づいたときにはもう遅い恐怖のクソ映画の扉が開かれているんだよ


ある一家を中心にコロナにかかった祖父がコロナと戦い、それを支える一家という物語なのだが正直これコロナじゃなくても架空のウイルスとか言っちゃえばインフルエンザでも成り立つ話で、コロナの恐怖そのもの事態はあまり観てて体感はできない。


それにコロナは世界に感染しているのに緊張感もない。これは『ジャスティスリーグ』で大勢の敵に襲われているのに襲われている一般市民がひとつの家族しか撮すなくてあまり危機感がないのと同じように、世界で危機感があるのにずっとひとつの家庭を撮しているからかなり小さい規模の戦いにしか見えない


映画としての最大の欠点は同じ場面を5分くらい見せられるというのと、俳優がとにかく泣く泣く。過去に一度も泣いたことないからとりあえず今精一杯泣いてますという感じで泣く。お涙頂戴な邦画でもここまで俳優に泣かせはしないよ


演技の細かい話しはここでは割愛するけど、ようは俳優が大根役者過ぎて単純な感情表現の演技しかしないからメリハリがないし、ここまで泣き顔を見せられるともう笑わせに来てるのかなと思ったり


それ以外にもツッコミところは満載でコロナにかかった祖父を検査する際はマスクしてるのに祖母や娘と対話する際はマスク無しの無能医者、根本的な解決策が見いだせないのは分かるがとりあえず根性論と「家族の絆を絶やさないで」とか「絆が生きる希望だ」と少年漫画読みすぎな医者、座って椅子を動かしたら目の前の机に地味にぶつかり机がスゴい揺れた医者


他にも意味分からなすぎてセンスのない笑えないジョークだったり、会話が成り立ってない部分だったりもあったり、シーンの切り替えで違う現象が起こったりとかね。例えば透明マスクをつけた医者が別のシーンでマスクが曇ってて、切り替わったらマスクが曇ってないとかの繰り返しが続いたりね。
いちばん笑ったのは奥さんから遠くにいた神父がシーンの切り替わりで、めちゃくちゃ近くにいたりね。そういえば神父はソーシャルディスタンス保とうねって言ってた割にはあのシーンではやけに近かったけど、自分が言ったこと忘れたのかな?


けどこの映画好きなシーンもあって祖父がコロナでだんだんと弱っていくシーンや、祖母と娘がベンチで談笑するシーンとか(勿論この談笑から二人はピーピー泣きます)。


あとは祖母とインタビュアーの乱闘ね。
突然押し付けたインタビュアーに祖母は「出てけ!」と対抗するんですが、あのグダグダな乱闘とかインタビュアーのキレた顔はこの映画の名シーンだよ。


ちなみにこの映画ではコロナを防ぐ対策を提案してくれてるよ。それは「絆」と「神を信じること」だってさ。( ・-・)
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