Tallow

二代目はクリスチャンのTallowのレビュー・感想・評価

二代目はクリスチャン(1985年製作の映画)
3.9
今となっては想像出来ない程無慈悲で救いの無い「昭和という時代」を井筒和幸が描いています。シーンに差し込まれる解像度の荒いカットが印象的です。
任侠だけでは無いヤクザ映画は80年代後半の邦画には沢山ありますがその中で輝きを失わないのは柄本明、蟹江敬三、かたせ梨乃の名演の効果ですね。
「WE ARE THE WORLD」風のエンディングテーマも時代を感じます。

2018/10/20
つかこうへい、志穂美悦子づいてますね。
つかこうへいは超がつくほど非読書家だった若い頃、戯曲形式の小説が唯一読みやすく、ほとんどの作品を読んでいたのですが、やっぱり素晴らしいな、と感じます。

クリスチャン×ヤクザのミスマッチを巧くまとめています。ヤクザの面々も二代目になり損ねた岩城滉一への忠誠の下、奮闘、玉砕。
やはりこれも色褪せない作品の一つですね。蟹江敬三の生涯ベストのピーク時の迫真の演技、志穂美悦子のシスターから二代目のスイッチが入るところは鳥肌モノです。
若い柄本明の魅力も眼を見張るものがあります。
映画化したはずの「この愛の物語」と「青春駆け落ち篇」観たくなってしまいました。
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