みさキチ

もう終わりにしよう。のみさキチのレビュー・感想・評価

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
3.5
用務員のオジサンの妄想大爆発…!!
にしてもちょっと分かりにくい上に、常に不穏。
ずっと吹雪いており、暖かで幸せなハッピーエンドは欠片も見えてこない。
途中で挟まれるロバート・ゼメキスの名前、ジョーダン・ピールやアリ・アスター、またクリストファー・ノーランの要素(というより雰囲気や欠片)を散りばめているのは、チャーリー・カウフマン監督のルサンチマンが(映画に出てきた用務員のオジサンと同じく)大爆発してしまったからなのか……
監督による自分探しの映画()にしては、あまりにも希望がない、しかもどことなく噛み合わないズレた会話の連続、2時間近く続く居心地の悪さ。
その割に最後は青空が広がっているのは、用務員のオジサンが「もう終わりにした」からなのだろう。
ちょっと後ろ向きだけど、本人が納得しているなら、まあ、いいんじゃないですかね。
結局のところ。
アッサリした終わり方、割と好きです。
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