はぎ

もう終わりにしよう。のはぎのネタバレレビュー・内容・結末

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

架空のゼメキス映画が見たい
キャストすごい良かった。トニ・コレットは不穏な雰囲気作るのうますぎるし、ジェシー・プレモンスの圧倒的ハマり役感も、ジェシー・バックリーのわだかまりが蓄積されてく表情とモノローグも良かった

自由な解釈が許されてる作品でもあるし、正しい解釈に辿り着けたからといって評価が変わるトリックアートみたいな映画ではないとは思う。思うんだけど
想像であるのに最良の形になってない会話のディスコミュニケーション具合・不都合であろう人物達も登場させる想像出演キャスティングの厭わなさに好感が持てた。若い女性(ジェシー・バックリー)と知り合えていたら…という可能性の検証で、あのヤバげな両親と会わせて、優しいだとか想われてるだとかそういうリアクションをさせる所に独善性を感じないわけでもないけど、自分なら軋轢も障害も排除したもっと独善性に満ちた想像にするし、別に終わりにする方向にしないから、孤独がそうさせた?のかは分からないけど、人生に真摯すぎて嫌いになれない。つーかアイスの数からして何週目でこれなんだって不器用さ
腐りかけの豚に慰められながら導かれたビューティフルマインド授賞式からの澄み渡る空みたいな青フェードで、もう終わりにすることへの虚しさや諦念もあるが、それよりもやや慈愛に満ちた悟りを感じた

ハイコンテクストさと頻繁な用務員インサートでゲームのCONTROLを思い出した
赤髪の女性が主役(こちらは途中から違うけど)なのも同じ
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