ブタブタ

もう終わりにしよう。のブタブタのネタバレレビュー・内容・結末

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んでいたにも関わらず、映画を見て更に考察を読むまで之があの用務員の「妄想」である事に気づかなかったボンクラはどこのどいつだ~い?あたしだよ!

なんだ妄想か(笑)
まず原作には要所要所に誰か二人の会話が挿入され、どうやらメインキャラクター(ルーシーかジェイクか)は死んでいる事が示唆される。
二人が向かうジェイクの農場の実家、更には途中立ち寄る高校は時空間が狂ってる。
『呪怨・呪いの家』の「呪いの家」みたいな話だと完全に思ってた。
でも思うにフィクションである「小説」も「映画」も全部作者の妄想と言ったらそれ迄。
ルーシーは仮想空間や異次元に迷い込んでるのかと思ってた。
しかし誰かの妄想の方がより酷くて悲惨かもしれない。
あの用務員の(多分)悲惨で寂しい人生の最後の方で思う後悔やあの時ああすれば良かったこうすれば良かった、別の人生があったかもしれないという実にせんない、どうにもならない妄想の中にいきなり放り込まれたルーシーには最初から、この世界から脱出する術などない。

ルーシーの進むコース、というかこの作品のストーリーの進み方が選択によって物語が分岐していくゲームノベル(『ひぐらしのなく頃に』とか)みたいで「実家に行くor行かない」「高校に寄るor寄らない」で時間線が分岐して平行世界が出来ているのかなと。
だからアイス屋のバイトの女の子がルーシーに「行っちゃダメ」と言ったのは、あのアイス屋には別の時間線のルーシーが既に訪れててあの女の子に伝言を残してたのかも思ったり。
それとルーシーが頑なに出ない自分から掛かってくる電話も別のルーシーからの警告だったのかもと思ったり。
なのであの電話で別のルーシーからの警告なりを聞いて危機を回避した別のルーシーも存在してたのかもと思ったりして。

それと高校で用務員の事を笑う女子高生は『ザ・ミスト』のアレックス役のガス・バーニー?
あと劇中のロバート・ゼメキスの嘘映画の主演は『ザ・ボーイズ』のヴォート社の広報のあの人だった。
ブタブタ

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